
フォーエースでは、地熱住宅が完成した後2年程度、お客様の家の中の温度、湿度がどのような状態になっているのか、全棟において温熱環境の測定をさせて頂いています。
この測定をすることにより、完成した地熱住宅の温熱環境に関する性能が適切かどうかを検査し、また光熱費などとも比較をしながら、お客様により快適な住まい方の提案をさせて頂いています。
当社が、測定した地熱住宅の測定結果を、下記に示しますが、その前に同じ地熱住宅に暮らしていても、人は温かさや、寒さの感じ方に差があり、同じ室温でも、快適に感じたり不快に感じます。
ここでは、特徴的な2棟の地熱住宅を例に温熱環境と、光熱費の推移を観察できます。
では、実際に地熱住宅の外気温と、室温の関係はどうなっているでしょう?

建物概要
| 形態 |
地熱住宅新築 |
| 延べ床面積 |
76.75坪(約253m2) |
| 備考 |
オール電化住宅 冷暖房機器:蓄熱式暖房機 7kw 5kw 3kw、エアコン冷暖房約4.5kw 給湯設備:エコキュート370リットル |
このグラフは、外気温と建物内部の床下、1階、2階の室温を1年間、1時間毎に測定した結果を、月毎に平均値に変換したものです。
このグラフから読み取れるのは、以下の3点です。
- 1年を通し外気温の大きな変化に対し室温の変化は僅かである。
- 床下の温度は、17℃~23℃で、冬の17℃は暖かく、夏の23℃は涼しく感じる温度である。
- 1階と2階との温度差が、0~2℃程度しかない。
上のグラフは、上記の地熱住宅の1年間の光熱費を、月毎に示したものです。
このグラフから読み取れるのは、以下の様なことですが、月平均の温度経過のグラフと一緒にご覧下さい。
- 約77坪と、広い家の中の室温がどの部屋でも、ほぼ一定に保たれていて(温度差がない)、約25,000円/月の光熱費で済んでいる。
- 温熱環境のグラフと比較すると、夏の室温は、27~28℃と、一般的に快適だと感じる室温を保ちながら、光熱費が14,000円/月程度は、地中熱を活用しながら、理想的なエコな暮らし方に感じる。
- しかし、冬の室温は、22~23℃と、松本の寒い冬の室温とすれば、やや暖か過ぎるように感じ、その結果として光熱費が少し高くなっている傾向にある。
- 光熱費は、オール電化住宅のため電気代のみであり、この結果からは解析できない事として、時間により上下する電気料金と、その時間帯に使用した電化製品との割合等で、光熱費も変化してしまう事である。

建物概要
| 形態 |
一般住宅を地熱住宅へリフォーム |
| 延べ床面積 |
65坪(約215m2) |
| 備考 |
オール電化住宅 冷暖房機器:蓄熱式暖房機6kw、エアコン冷暖房約10kw 給湯設備:エコキュート460リットル |
このグラフは、外気温と建物内部の床下、1階、2階の室温を1年間、1時間毎に測定した結果を、月毎に平均値に変換したものです。
このグラフから読み取れるのは、以下の2点です。
- 例—1)のM様邸の温熱環境のグラフと比較すると、床下、1階、2階の室温が1年間を通し差が大きい。これは、冬の室温が低いのが要因で、暖房機の大きさにも比例している。
- 地熱住宅へのリフォームで、以前の住まいと温熱環境が改善されたことは、お客様がその差を体感している。
上のグラフは、上記の地熱住宅にリフォームする前と、リフォーム後の光熱費を、月毎に示したものです。
このグラフから読み取れるのは、以下の様なことですが、温熱環境を測定したグラフと一緒にご覧下さい。
- 約65坪の家の中の室温がどの部屋でも、ほぼ一定に保たれていて(温度差がない)、約20,000円/月の光熱費で済んでいる。以前は、室内の温度差がある家で、約30,000円/月の光熱費が掛かっていた。
- 温熱環境のグラフと比較すると、夏の室温は、27~28℃と、一般的に快適だと感じる室温(27℃)を保ちながら、光熱費が13,000円/月程度は、地中熱を活用しながら、理想的なエコな暮らし方に感じる。
- 冬の室温は、17~18℃と、一般的に快適だと感じる室温(20℃)とすれば、やや低いが以前の温度差がある室温と比較すれば十分快適で、人の体を考えても、過度な暖房は体には良くなく、また室温を抑えることで、光熱費も抑えられる。
- 例—1)の、M様邸と比較しても、室温の差が光熱費にも反映している事が読み取れる。
以上、地熱住宅の温熱環境と、光熱費の一例をご覧頂きましたが、私たちが、地熱住宅を説明する中でも、高気密、高断熱の家に暮らすと言うことは、今までの家に比べ遙かに、夏涼しく、冬暖かい家になり、快適な温熱環境になります。
しかし、人はその環境にすぐ甘え、慣れてしまい、更に良い環境を求めようとしがちです。
健康で、快適な暮らしをする家は、ほどほどの暖かさと、涼しさを意識して、自然エネルギーを利用、活用する事で、地球環境にも、やさしく、同時に光熱費も抑えた、エコな暮らし方ができる。そんな家ではないでしょうか?