家の寒さ、暑さ対策〔2009.2.06〕
家の寒さや、暑さを何とかしたいと考えている方々へ、
いろいろな方法や、冷暖房機などの商品もありますが、
その前に、「快適さとは何か?」を少し知っていた方が
無駄なものを購入したり、効果の少ない工事をしなくて済みます。
人が快適に家の中で暮らすには、「温熱環境」がどうなっているかが重要です。
逆に言えば、その家の中の「温熱環境」がどうなっていれば、快適なのでしょうか?
まずは、「温熱環境」に影響する要素には、
温度(室温)、湿度、気流、床壁天井など周壁面の温度と、
人が着ている物(着衣量)、作業量(運動量)がどうなっているかがあります。
と言っても、ピンとこないでしょうから、具体的に例を上げて、
松本市を例に冬の場合、
1月、2月の平均気温は0度以下
最低気温は平均-5~-2℃位
最高気温は平均4~8℃位
と結構寒い松本市で、一般的に人が快適だと感じる環境は、、
温度 18~22℃
湿度 40~50%
気流 0.2m/s以下(ほぼ無風、すきま風が無い)
位です。(当社の地熱住宅測定結果より)
今度は、夏の場合、
7月、8月の平均気温は24℃前後
最低気温は平均18~20℃位
最高気温は平均29~31℃位
と夏も結構暑い松本市で、一般的に人が快適だと感じる環境は、
温度 25~27℃
湿度 50~70%
気流 0.2m/s以下(ほぼ無風、すきま風が無い)
位です。(当社の地熱住宅測定結果より)
そしてこの条件は、家の中どこでも殆ど同じで、
時間や外気温、天候にも左右されない事です。
更に、以上の条件にはもう一つ最も重要な事があります。
それは、床壁天井など周壁面の温度がどうか?
いくら室温が上記の温度でも、周りの温度が冬低かったり、
夏暑かったら、快適さは大きく変わってきます。
冬は、もっと室温を上げる必要があり、
夏は、もっと室温を下げなくては駄目で、
その為には冷暖房費が余計に掛かると言う事で、
しかも、室温を変えると、湿度も変わってきて、
快適な温熱環境を作りにくくさせます。
家の寒さ、暑さ対策を考えている方々は、おそらく
今住んでいる家が快適でないから、それを改善したい思いがあるでしょう。
しかし、お伝えした通り、改善するには、「温熱環境」が重要であり、
その条件を満たすには、冷暖房機や部分的な対策では
ほとんど効果が期待できません。
では、どうすれば良いか?
結論を言えば、外気の影響を受けにくく、
家の中の熱が外部へ逃げにくくするしかありません。
その方法は、高気密高断熱の家にすることです。
そして現在住んでいる家がすきま風だらけの断熱性の悪い家であれば
高気密高断熱の家に、断熱改修リフォーム(例ー2T邸参照)をする事をお勧めします。
実際、我が家(事務所兼自宅)も2007年に断熱改修リフォームをし、
快適な生活を送っています。
それから、高気密高断熱の家にすることによる注意点もあります。
一つは、「高気密」になるので隙間がほとんど無くなります。
と言う事は家の中の空気は、換気をしないと汚れてきます。
温熱環境的には快適でも、空気が汚れていると言う事は
人体には悪影響を及ぼす可能性があり、別の意味で不快になります。
それを避けるために、計画換気を必ず考えなくてはいけません。
もう一つは、木造住宅の骨組みは言わずとも木です。
木を長持ちさせるには、木が乾燥した空気にいつも触れている事が必要です。
高気密高断熱の家にしたことにより、木も密閉された状態だと
木はどんどん衰えてしまいます。その為には、壁の中、見えなくなってしまう
所への空気の流れを作る工夫も必要です。
以上、長々と家の寒さ、暑さ対策の基本的な方法をお伝えしましたが、
これは、根本的な事だけで、更にもっともっと、光熱費を抑えながら
快適な家にする工夫は、いろいろな事が考えられます。
例えば日射を上手に利用したり、私達が取り組んでいる、地中熱を活用など。
最後に、これらの事を行うには、私たちも含めた専門業者に依頼することに
なりますが、本当に専門業者であるかどうか?により、性能も
大きく変わってしまいます。
知識、技術、間違いのない提案ができる工務店であり、建築士に
相談、依頼することも大切です。




